発災から10日目。
犠牲になった方が200名を超え、避難所で亡くなる災害関連死の方も初めて確認されました。改めてご冥福をお祈り申し上げます。
救助最優先で対応しつつ、災害関連死を食い止めるため、陸・海・空のあらゆる手段を総動員し、1.5次避難所(いしかわ総合スポーツセンター)への移送を急がなくてはなりません。
また、2次避難所(ホテル・旅館)への移送は、今日までで7施設182人となり、今後も加速させていきます。
本日午後、2次避難所として受け入れをいただいている、小松市の粟津温泉5施設を視察しました。各旅館・ホテルにも施設の被害がある中、被災者を受け入れていただき感謝の思いです。
お話を伺っておりますと、「今後の生活が不安」「兄弟が輪島市西保地区の孤立集落にいて心配」「子どもの学校や保育園はどうなるのか」などの声があり、その場で情報提供に努めました。
少しでも、希望を持って避難生活を送れるよう、全力でサポートしていきます。
また、旅館・ホテル側からは施設の修繕の件をはじめ、「今後客足が戻るかどうか」「やっとコロナが明け、新幹線も延伸されるのに、先行きがまた不安になる」といった切実な思いをお聞かせいただきました。
今後、南加賀地区としてどうやって能登の復興を後押しし、石川県全体を立ち直らせることができるかと、考えているところです。
引き続き、皆さんからご意見を伺っていきます。
下記、本日の災害対策本部にて更新された情報です。
◉通信の回復
衛星ブロードバンド『スターリンク(Starlink)』により、避難所の通信が回復しつつあります。
今日は輪島市で最大の避難者を抱える孤立集落「西保地区」で、通信が復活しました。
◉燃料の確保
被災地域で営業しているガソリンスタンドは、48カ所まで増え、給油待ちの行列もほぼ解消されました。
◉緊急小口資金の特例措置の拡充
▶︎対象範囲の拡大(低所得者要件の撤廃)
▶︎貸付限度額の拡大(10万円 → 20万円)
※社会福祉協議会が窓口ですが、詳細は追ってお知らせします。
◉仮設住宅・みなし仮設住宅の財政的・手続的支援と柔軟な対応
▶︎お住まいの市町以外の「みなし仮設住宅」に入られた被災者が、その後、被災地の仮設住宅に戻ることができるよう措置
◉47億円余の予備費
▶︎水や食料、燃料などの支援物資を緊急輸送するための費用を予備費から手当
◉健康保険証の特例
健康保険証がなくても医療機関を受診できます。また、マイナポータルを利用すれば、薬歴も照会できます。
※写真は許可を得て掲載しています