
4月20日、輪島市の仮設住宅団地内に完成した「コミセンマリンタウンBASE」のオープニングイベントにお招きいただきました。
この施設は、被災された方々が安心して集い、心と体を癒やすことができる場所として整備されました。入浴や食事の場の提供や、障害者や失業者の就労であったり、訪問・通所介護の福祉機能など、孤立を防ぎ、地域の見守りや支え合いの拠点となることが期待されています。
当初、コミセンの設置は、東日本大震災や熊本地震では例がなく、また仮設住宅には風呂もキッチンもあることから必要ない施設と言われました。しかし、高齢化の進んだ被災地にとっては不可欠な機能だと粘り強く訴え、実現したものです。このように、これまでの災害対策には、「福祉」の観点が薄かったこともあり、災害対策基本法を改正し、災害支援に「福祉」をしっかり位置付け、能登半島地震の教訓を今後に活かす取り組みにも着手していますが、この度のコミセンの設置は、その先鞭をつけることにもなりました。
これからも被災された方々が、日常を少しずつ取り戻し、安心して暮らせる環境を整えるべく、使命感をもって取り組んでいきます。

