日米の野球界に燦然と輝く数々の伝説を残した元プロ野球選手の松井秀喜さんが、出身地である能美市の市民栄誉賞を受賞され、表彰式でご一緒しました。
松井さんとは根上中学校の同級生で、2年生の時には同じ1組の教室で机を並べて勉強に励んだ?仲でもあります。松井さんは当時から野球部で活躍し、大選手の片りんをうかがわせるとともに、そのおおらかな優しさはクラスの大黒柱のような存在でした。
私はといえば、バレー部に所属して体力には少しの自信もあったことで、地域の相撲大会に学校の代表として出場、この時、松井さんとは互いにぶつかり合ってけいこに汗したことが懐かしく思い起こされます。
式典で松井さんは自らの選手生活を振り返り、「僕は野球が好きだから練習する。練習を愚直にやる才能はあったかも知れない」と語りました。巨人やヤンキースでの華やかな成績をひけらかすことのない謙虚な姿勢には、同級生ながら本当に頭の下がる思いです。
昨年、恩師である長嶋茂雄さんとともに国民栄誉賞を受賞された時の様子をテレビで拝見しました。手の不自由な長嶋さんがバットを持つ際には、その手にさりげなく自分の手を添える気遣いを見せた松井さん。その優しさには心を打たれました。
ふるさとへ帰ると松井さんは、必ず生まれ育った地元の皆さんや星稜高校野球部の皆さんを訪ね、感謝の気持ちを伝えられます。
謙虚な姿勢、優しさを忘れない心、ふるさとを大切にする気持ち。私は同級生として、松井さんを誇りに思い、心から尊敬しています。
松井さんとの懐かしい再会に、私もふるさとをつくり、日本を守るために、これからも自分が選んだ道で、愚直に汗をかいていきたいと誓いを新たにした一日でした。
松井さん、これからもふるさとの皆さんに、日本の子どもたちに、夢と希望と感動を与えて続けてください。